かほく市 高松地区の秋祭り

石川県かほく市、高松地区の秋祭りは、令和5年9月30日(土曜日)10月1日(日曜日)の2日間開催されました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年・2021年の2年間は神事のみ執り行われました。

今年は令和元年以来4年ぶりに神輿が町内を練り歩き、これまで通りの秋祭りになりました。

提灯は神様をお迎えするときの目印の役割があります。幕は邪気が入ることを防ぐ役割です。

大相撲の土俵の隅に4色の房があるのは、その上は神聖な場所という意味なのでしょうね。

 

平成12年(2000年)まで、かほく市高松地区のお祭りは、10月 1日 2日に決まっていました。

 

その後、10月1日に一番近い土日が「お祭りの日」となっています。


写真は、当店の近くに設置された「中町」の長行灯(ながあんどん)です。

 

現在でも、それぞれの町内のどこか一か所に設置されます。 その特徴は、やぐらを組みススキに花をつけ、5個の大きな提灯を点灯させるのです。

 

今でこそ、町内の至る所に街灯があり、何のために提灯が必要なのか分からなくなってしまいましたが、昔は神輿が通るための大事な「道標」でした。

 

近年、ほとんどの町内では簡略になってしまいましたが、中町の長行灯だけは昔ながらの形を維持しています。


まず、お祭りの前の週に、宝達山の山頂付近まで行って、竹のように長くて太いススキを刈に行きます。

 

その数2,000本。2トントラックを満載にします。

 

その翌日の夜から、町内の人たちが集会所に集まり、3日かけてススキに花をつけます。

 

そして、祭りの前日、ほぼ一日がかりで、この長行灯を組み上げるのです。

 

つまり、この町内の人たちにとって祭り期間は、祭りの一週間前から後片づけが終了する祭り翌日までが、祭りなのです。

 

長行灯は、町内の団結の象徴ともいえます。


 

イワイ家具ではお祭りの提灯や幕をご提供しています。

詳しくは こちら をご覧ください。